建築会社を一人で経営する方が、Claude Cowork を使って事務作業をほぼ全て自動化している動画を見た。
https://youtu.be/9Y-DXXee8Ic?si=5PuC2GjeY84l2i33
この方は塗装工事の会社を経営しており、常時20〜30の現場を管理しながら、見積書・報告書・請求書などの事務作業に追われていたという。それを Claude の Cowork 機能(AI が自律的にタスクを実行する機能)に任せることで、大幅に時間を削減している。
具体的には、1つの現場が始まってから終わるまでの事務作業を9つのステップに分けて Claude に任せている:
注目すべきは、この方は IT の専門家ではないということ。「こういうことがしたい」と伝えただけで、Claude が意図を汲み取って入力フォームを作ってくれたと語っている。
この動画を見て思ったのは、従来であればこの種の業務を効率化するには「ITシステム」が必要だったということだ。
これらは個別のパッケージソフトや SaaS として存在し、あるいは業種特化のシステムとして受託開発されてきた。建設業向けの業務管理システムだけでも、数多くのベンダーが存在する。
しかし、この動画の方がやっていることは、それら全てを Claude という汎用 AI に「スキル」として教え込み、一つの対話インターフェースで完結させている。しかも、専用システムを導入するより遥かに低コスト(Claude の月額サブスクリプションのみ)で、自分の業務フローに完全にフィットした形で。
つまり、「見積書を作るシステムを開発してください」という発注自体が発生しなくなる。ユーザーが AI に直接「見積書を作って」と言えば済むからだ。
この方は IT の専門家ではないとは言ったが、以下の点でとても能力の高い人だと推測する。
1. 業務を分析・設計できる — この方は、現場の事務作業を分解し、それぞれの入力と出力を明確にしている。これは「業務分析」「要件定義」と呼ばれるスキルそのものだ。
2. 分析した業務を説明(言語化)できる — AI に仕事を任せるには、自分の業務を言葉で説明できなければならない。「いつもやっている作業」を暗黙知のまま抱えている人は多いが、この方はそれを Claude に伝えられる程度に言語化できている。
3. IT ツールを使いこなしている — Notion、Google Drive、Gmail を連携させ、Claude の Cowork 機能やスキル設定を活用している。プログラミングはしていないが、複数の SaaS を組み合わせて業務基盤を構築するリテラシーは十分に高い。
この方のように業務設計を自力でできるならば、同じことができる。 しかし、そのような能力を持ち合わせている人は、全てのビジネスパーソンを見渡してみても稀かなとは思う。
0 or 1 の議論なら「なくならない」だろう。
けど今、IT エンジニアの人達のこれに関する議論は 開発するソフトウェアが在る という前提で
などで、極めて近視眼的かなと思う。
この動画の例のように、今まではソフトウェアやプログラムが必要だったシーンが、これからは AI を雇い、「AI への指示」で代替できる。 それにより従来までは存在していたはずの 開発するソフトウェアが無くなる ということ。
基幹システムのような大黒柱の IT システムの新規開発が AI に代替されるとは、(現在は)想像できないが、木で言うところの枝葉の部分のサブシステム(目的特化の小〜中規模システム)は、次第にこうなるのではないか。 つまり、システム開発全体のパイは小さくなっていくのではないか、という主張だ。
前述の近視眼的な人達は、「プログラミングは AI に任せているけど、日々や月次の報告書は自分で作っている」なんてことをしていそうだ。
ITエンジニア全員、「ガチで危機感持った方がいい」w