Xperia 5 IV を購入してほどなくして気付いたのだけど、使用してないバックグラウンドアプリがkillされまくることに気付いた。
検索してみると多くの報告がヒットする。
この機種が発売された 2022年秋から早速報告が挙がり、2023年2月のアップデートで「改善された」とあるが、その後も発生しているようだ。
スマホをワイヤレスデバッグ状態にして、adb logcat
で、アプリが Kill されたことを検出するようにして検証してみることにした。
例えばウマ娘が Kill されると、次のようなログが出力される。
11-18 21:15:49.771 657 657 I lowmemorykiller: Kill 'jp.co.cygames.umamusume' (21082), uid 10467, oom_score_adj 930 to free 440764kB rss, 594984kB swap; reason: low watermark is breached and swap is low (43780kB < 367000kB)
最初のリンクにある「3つの対処法」を未適用状態で、次のような手順で操作を行って確認した。
上記の操作では 4 の操作で lowmemorykiller のログが出ており、5 操作で、アプリは起動し直しとなる。つまり、「バックグラウンドアプリは3つまでしか耐えられない」となる。
ただし、これは 100% ではなく、同じアプリで同じアプリ順序であっても、もっとたくさんのアプリが起動できることもあった(最大では 9 アプリまで耐えられることがあった)。
これは端末の内外の状態が影響している と思われる。例えば端末温度が上昇している時にはメモリをいつもより積極的に解放しようとするかもしれないし、とあるバックグラウンドアプリが他よりも大量のメモリを占有している場合、使用順よりもそれが先に Kill されるかもしれない。このあたりは検証不可能なので、とりあえず上記の操作を基準とする。ちなみにその時のバッテリーは100%。常駐アプリは分かる限りで排除した。
同じ検証を、Xperia 1 II と Google Pixel 6a でも行った。結果は次の通り。
Xperia 1 II はハイエンドとは言え2世代前、Pixel 6a は価格帯からして Xperia 5 シリーズよりは低スペックに類するもの。 それらで問題がないのに、5 IV では気になるほどにkillされるのは私の感覚では 不具合 と感じる。
中国メーカー製の廉価 Android ならまだ分かるが、ソニーの 「フラッグシップ機」 がこんな挙動なのははっきり言ってお粗末。
Xperia 5 III でこんな症状がないなら、もうそっちに乗り換えたい気分だ。。。
どうしても気になってしまったので、Xperia 5 III をメルカリで購入し、こちらでも検証を実施。こちらの結果が期待通りなら常用スマホは Xperia 5 III にしようとも考えていた(ワイヤレス充電に非対応であることはこの後商品が到着してから気づくことになった。。。)。
Xperoa 5 III では、9 アプリ目で lowmemorykiller が出た。
5 IV よりはよい結果であるが、1 II 程ではなかった。また 5 IV でも 9 アプリまで耐えた事もあり、5 III でも体感では IV より目に見えて Kill されにくいと感じることはできなかった。
結論としては、Kill されにくい順に、
Xperia 1 II >>>>>> Pixel6a > 5III >= 5IV
という感じ。
Kill されにくさが端末性能のすべてではなく、バッテリー持ち、フォアグラウンドアプリのパフォーマンスなどもあるので、端末がどこに比重を置いているのかによるのだろう。実際 Xperia 5 IV のバッテリー持ち評価は 1 や 5 III よりも高いとの声が多い。
とりあえずは Xperia 5 IV を使い続けていこうかなと 諦め 思います。
諦めがついていなかったら、Xperia 5 V でも試すかも。。
どんなアルゴリズムだとこうなるんだ? (キャッシュに保存されたアプリを停止 はデフォルト)
今度は、キャッシュに保存されたアプリを停止 は「無効」にしてあったけどね。 Edge のタブは5つくらい開いていた。