Azure Functions + node.js で Multipart/Post ファイルアップロード

流行りの「日本のITエンジニアが書いた」「やってみた」「個人メモ」な投稿です。

image.png

こういうファイルアップロード用のフォームで、ファイルのアップロードを受け付ける機能を、Azure Functions + node.js で作ります。 このような機能の場合、multipart に対応しないといけないのがポイントです。

今回は multipart 対応に、multer という npm パッケージを使います。

とりあえず Azure ポータルで、Functions App を node.js で作り、次のように package.json ファイルを配置します。

package.json

{
  "name": "uploader",
  "version": "0.0.0",
  "private": true,
  "scripts": {
    "start": "node ./bin/www"
  },
  "dependencies": {
    "memory-streams": "^0.1.3",
    "multer": "^1.4.0"
  }
}

次に index.js を次のように書き換えます。

index.js

const fs = require('fs');
const path = require('path');
const multer = require('multer');
const streams = require('memory-streams');
const upload = multer({ storage: multer.memoryStorage() });

module.exports = function (context, req) {
    context.log('JavaScript HTTP trigger function processed a request.');
    const stream = new streams.ReadableStream(req.body); 
    for (const key in req) {
        if (req.hasOwnProperty(key)) {
            stream[key] = req[key];
        }
    }
    context.stream = stream;

    upload.any()(stream, null, (err) => {
        const f = context.stream.files[0]
        const p = path.join(__dirname, `./${f.originalname}`);
        fs.writeFileSync(p, f.buffer);
        context.res = { body: `Upload ${f.originalname} done.` };
        context.done();
    });
};

package.json

{
  "name": "uploader",
  "version": "0.0.0",
  "private": true,
  "scripts": {
    "start": "node ./bin/www"
  },
  "dependencies": {
    "memory-streams": "^0.1.3",
    "multer": "^1.4.0"
  }
}

次に Azure Portal のコンソールで npm install を実行します。

image.png

サーバー側はこれで終わりなんで、「関数のURLを取得」しておきます。あ、メニューの 統合 の方で、「POST を許可する」のと「承認レベルを anonymous にする」のを忘れずに。

image.png

次にクライアント側をテキトーに作ります。

を参考にさせていただいて、 index.html を次のように記述してフォームを作ります。

<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
  <form method="post" action="https://xxxx.azurewebsites.net/api/HttpTriggerJS1" enctype="multipart/form-data">
    <input type="file" name="example1">
    <input type="submit" value="SEND">
  </form>
</body>
</html>

action に指定するURLはさっきコピった Azure Function の関数のURLです。 できたら node server01.js で Webサーバを起動し、 ttp://localhost:8001 でフォームを表示します。 適当なファイルを選択して「SEND」ボタンを押せば、ファイルがアップロードされるはずです。 アップロードが完了するとページ遷移して「Upload xxxx.xxx done.」という表示になります。

さて、ファイルが実際にどこにアップロードされたかというと、Azure Functions が配置されたディレクトリに保存されています。

試しにフォームから input.png というファイルをアップロードしたあとで、Azure ポータルの方でコンソールを開いて ls -l を実行すると、下図のように input.png が存在していることがわかります、ファイルサイズもなんかそれっぽいので成功しているのでしょう。

image.png

未確認なこと

  • ちゃんとマルチパートな送信データを処理できるよね? → フォームで送ったらパートが一つだけだったので未確認。
  • 大きなファイルサイズ耐えられる? → ダメかも。5MB程度のファイルをアップロードしたら 502 エラーになりますた。どこまで耐えられてどうしたら上限引き上げられるのかは未調査。