Bitcasa 使ってたらプロバイダから利用停止措置を受けた

ある日の深夜0時過ぎ、突然自宅の PC からインターネットに接続できなくなりました。 調べてみるとフレッツ光への接続が「PPP認証エラー」になっていました。

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ルータの再起動などしても改善せず。 これは故障かな?と思いましたが、「フレッツスクウェア」には接続できてる(もうサービス終了してるけど)し、ルータの設定ページにはつながるのでその可能性は低いだろう、「フレッツか、プロバイダの障害かな?」と予想してその日は寝ました。

翌朝、まだネットに繋がりません。 また、スマホでテザリングして、プロバイダの会員ページにログインしようとした所、「サーバで問題が発生しています」と表示され、ログインできませんでした。 これは障害で確定だなと思いながら、プロバイダ(ODN) のサポートセンターに電話しました。

電話のやりとり

私:サポセンに電話する

自動応答:「ただいま電話が大変込み合っており…」

私:(そうだろうそうだろう、プロバイダの障害なら電話殺到中だろう)

─10分経過─

サポート担当:「大変お待たせしました。」

私:「インターネットに突然接続できなくなったのですが。ID は○○です。」

サ:「かしこまりました。お調べしますので少々お待ち下さい。」

サ:「…お待たせいたしました。お調べ致しましたが…」

私:「はいはい」(障害ですよね?)

サ:「お客さまの ID から大量のデータがアップロードされている事が確認されましたので、こちらのご契約の 利用を停止させて頂いております。

私:(えーっ!)と心の中で叫びながら、「は、はぁ?」

サ:「何か大量のデータをアップロードされたご記憶などございますか?」

私:「まあ、ありますね。」(ぜったい Bitcasa だ…)

私:「データをインターネット上にバックアップするソフトウェアを使っていまして…それだと思います」

サ:「そうですか。利用の再開を行うには、今後大量のデータをアップロードしないという、口頭でのお約束が必要になります。」

私:「大量とは、どのくらいですか?」

サ:「1日15GB となっております。」

私:「なるほど、まあ…分かりました。」

サ:「ありがとうございます。では利用再開は本日中に行いますので、翌日ご確認ください。」

私:「はい、よろしくお願いします。」

結論

という事で、ネット不通の原因は、

「1日に大量のデータをアップロードしたことによるプロバイダの規制」

でした。

原因は Bitcasa で間違いないでしょう。容量無制限なのをいいことに VMware のイメージファイルなんかもバンバンアップロードして、余裕で「残り30GB」とか表示されてたので。

プロバイダのアップロード規制は、ファイル交換ソフトへの対策として始まり、今ではほとんどのプロバイダで行われています。

ODN は、やや厳しめの制限なようです。

しかし いきなり利用停止にしちゃうんですね、ODN さん。。。 と思い、 ソースを見ると、以下のように書いてありました。

24時間に15GB(ギガバイト)以上の大容量データをインターネットに送信しているお客さまについては、利用制限の対象となります。制限の対象となったお客さまに対し、当社より事前にその旨をお知らせしますが、ご利用状態が改善されない場合は利用停止の後、契約解除をすることがあります。

おいおい、「事前にその旨お知らせ」なんて来てないぞ?(実は来てるのか?と思って受信箱も迷惑メールフォルダも漁ったけどなかったし)。

まあ、これは別の機会に確認するとして、「データをクラウドにバックアップするサービス」って Bitcasa を始め Pogoplug、BackBraze などたくさん出てきてるので、今回のような「プロバイダの規制」に引っかかる人が出てくるのではないかと思います。

バックアップサービスに帯域制限機能があればそれが使えますが、Bitcasa には無いので、OS や別のソフトウェア、あるいはルータなどの機器で大量のデータをアップロードしないような仕組みが必要になります。我が家でも対策を検討中です。

その後

そんなこんなしてる間に、利用停止措置が解除されたようで、発覚から12時間程度で対応していただけました(同時に会員ページにもログインできるようになりました)。ご丁寧に「口頭でのお約束」が文書化されてメールが来ましたよっと。