クアルコムの AR SDK ”QCAR” を Xperia と IS03 で動かしてみた
QCAR とは クアルコム社 が提供している Android 用の AR（拡張現実） SDK です。
Qualcomm Developper Network - AR SDK ｜ Qualcomm Augmented Reality
こちらの方々
- クアルコムのAndroid向けAR SDK（QCAR）を動かしてみた - kotamzの日記
- QualcommのAR SDK "QCAR" で遊んでみた - hdk_embeddedの日記
が使い方を説明してくださってますので、自分も（仕事で）やってみました。
対応している端末は Desire , Nexus One との事でしたが、どちらも持ってないので、手持ちの Xperia (※ Android 2.1 に上げたやつ) と IS03 で試してみました。
まず Xperia 。
お、できた！（QCAR というより NDK と Cygwin でかなりてこずりましたが、順番にやれば大丈夫）
なかなかイイ感じに認識します。
ただ、MultiImageTargets だけはうまく認識してくれませんでした。せっかく立方体作ったのに…） カメラのピントなどを調節すれば認識するのかも知れません。
(2010.12.2追記)あ、動いた。なかなか認識してくれなかったけど、正面（ライオンがついてない方）をまっすぐ映してじっとしてたらできました。
ミンティアの上にポットを載せてみました(^ ^)
自分の画像を使うには、Qualcomm Developper Network の AR SDK のページ内にある My Trackables へ行き、プロジェクトを作った後、画像（JPG か PNG で 2MB未満）をアップロードします。
アップロードできると↑こんな画面になります。たぶん ☆ が多い方が認識しやすい画像です。（試しにホットペッパーの見開き２ページをアップしたら ☆ がひとつも付きませんでした。→追記(2010.12.2)ちゃんとスキャンしてもらってグレイスケールに変換して制限2MBギリギリな画像でアップしたら、☆が4つ付きました。）
このデータをアプリで使うには、項目をチェックして download selected trackables をクリックすると ZIP がダウンロードできるので、その中身を ImageTargets サンプル の assets フォルダに上書きしてあげると適用できます。（たぶん、複数項目をチェックしてダウンロードすると画像によってポットの色が変わるようになると思います。→追記(2010.12.2)大嘘。JNI 側の ImageTargets.cpp をダウンロードした画像の名前（config.xml を見ると分かる）に合わせて修正してあげないとダメっぽい）
自分で動かすと相当オモシロイので、是非お試しください！
次に IS03 ですが、、、動きませんでしたー(^ ^;
エラーは出ませんが、カメラが起動しないです。 ソースコードを直すと動くかも知れないので、また調べたいと思います。
今日はこんなところで。
追記（2010.12.2）：Xperia ではバグがあるらしい
QCAR SDK のページに 「Xperia で動かすとバグがある」的な情報が載ってました。MultiImageTargets サンプルがうまく動いてくれなかったのはこの為かなあ？
Note: We have currently identified a bug that prevents the SDK from working correctly on the Sony Ericsson Xperia X10i (QSD 8250) running Android 2.1. This page will be updated once it is fixed.
追記（2010.12.2）：認識できる画像について
- アルゴリズムは良く分からないけど、画像から特徴点を算出している。これに色は関係ないみたい。カラー画像もアップしたらグレイスケールに変換されてた。
- 認識率のよい（☆がいっぱい付く）画像は、ごちゃごちゃしている画像。
- ホットペッパーの各ページは、構図は似ているけど、店の写真がそれぞれ違うので認識率は高い。
- 店内写真だけ切り抜いてアップしたら、写真によってバラつきがある。下の左の写真は認識率が高いが、右は低い。
