Xamarin でも使える高速 Android エミュレータを簡単に作る方法(Windows編)
の Windows 版です。
「『Android のエミュレータは遅い』という常識はもう古い」と言われてもう数年経ってる気がしますが HAXM エミュレータの普及率、どのくらいなんでしょう?
この高速な HAXM エミュレータの作り方も随分と簡単になったので、改めて紹介します。
Android Studio をインストールする #
まずは Android Studio をダウンロードしてインストールしましょう。
Xamarin 使ってる人、「オレ Xamarin だから関係ないわw」とか言わないで。
Android SDK が2重に入っちゃうけど、まずはそのまま入れて下さい。
※インストール時に、既存の Android-SDK のディレクトリを指定することもできるようです。
(てゆうか Xamarin で作る場合もネイティブの開発知識は必要だから、Android Studio なんて入ってるよね普通)
Android Studio を起動する #
Android Studio を起動して、適当な Android Project を作って下さい。ここで作るプロジェクトに全く意味はありません。エミュレータの作成が終わったら削除してOKです。
Android SDK の場所を変更する #
メニューの File -> Settings で設定画面を起動します。
Appearance & Behavior -> System Settings -> Android SDK を選択し、Android SDK Location の右横の「Edit」を押して、Xamarin や Visual Studio for Mac がインストールした Android SDK のパスを指定します。
Xamarin がインストールした Android SDK は通常 C:¥Program Files (x86)¥Android¥android-sdk
にあります。
ところが、このパスを Android Studio に指定すると、「Android SDK location should not contain whitespace」(空白付きのディレクトリを使うな!)と怒られます。まあ気持ち悪いので、この際、c:¥dev¥android-sdk
などに移動してしまいましょう。
Android SDK をどちらかに統一できたら、不要な方はディレクトリ毎削除して OK です。あ、Android SDK にパスを通してる場合はそちらの変更も忘れずに。
Android エミュレータを作成する #
さて、 Android Studio の画面にもどって、ツールバーにある「AVD Manager」のアイコンをクリックします。
Android Virtual Device Manager の画面が表示されます。
ここで Hyper-V が ON になっていると「Android Emulator is incompatible with Hyper-V」というメッセージが表示されます。Hyper-V を OFF にしないとエミュレータは使えないので「Turn off Hyper-V」をクリックして Hyper-V を切り、OS を再起動します。
再度 Android Studio を起動してこの画面に戻ってくると、先程のエラーは消え、今度は「HAXE is not installed」というメッセージが表示されます。こちらも、その右のリンク「Install Haxm」をクリックします。
Emulator Settings の画面になります。
特に設定は変えずに「Next」を押します。
HAXM のインストールが完了しました。
Finish で一旦画面を閉じます。
再び Android Virtual Device Manager の画面を開き、「Create Virtual Device」をクリックします。
System Image の画面が表示されます。
下ごしらえができた所で、実際にエミュレータを作っていきましょう。
試しに「x86 Images」タブから
- Lollipop
- API Level 21
- x86_64 (Windows が 32bitOS なら x86)」
- Android 5.0(with Google APIs)
のエミュレータを作ってみましょう。(with Google APIs) を選択しているのは Google Maps などの Google Play services も使えるようにするためです。この時点では未だ必要な SDK や System Image が入ってないので「Download」をクリックします。
足りないコンポーネントのインストールが終わると、行がアクティブになり「Next」ボタンが使用可能になるので、クリックします。
Android Virtual Device の画面です。
特に設定を変更せず、「Next」をクリックします。
はい、HAXM のインストールと、それを使用したエミュレータが作成されました。
「実行」ボタンをクリックして、起動してみましょう。
起動してプリインストールされている Google マップアプリを表示させた画面です。
Visual Studio からも使えます #
作成したエミュレータは、もちろん Visual Studio からも使えます。2015 で確認、2017 は知らない。
下図は Visual Studio 2015 Community で、 Xamarin.Android のプロジェクトを実行するところですが、Android Studio で先ほど作成したエミュレータが選択肢に出てきます。
まとめ #
Windows でも、Android Studio でエミュレータを作ると、ちょっと面倒な HAXM のインストールもウィザードに沿ってできて、高速エミュレータが簡単に作れるよ。
あと、Android SDK はショートパスな場所に移動して、自分で管理しような。
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